the 3rd day  見合い

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the 3rd day  見合い

カイが到着して2日目の護衛には、午前中から見合いの予定が入っていた。 昨夜話したことが事実なら、恐らく見合いでレナは相手の好意を受けることができず、進展は見込めない。 カイはそんな場に立ち会い続けるのだろうかと心配になる。 不毛な時間が過ぎていくのであれば、イライラしない自信がなかったが、金のためだと割り切れば、なんとかなりそうな気がした。 まずはレナを部屋まで迎えに行き、応接室まで連れて行く誘導任務。 朝から動線を確認しつつ、応接室や周りの環境、危険が迫るとしたらどこになるのかをチェックした。 「おはようございます、ハウザー様。随分と早くから活動されておいでのようで、私、非常に驚いております」 ハオルがカイの仕事ぶりに感心して、時々手伝うことを尋ねてくれる。この初老の男性はなかなか親切らしい。カイはハオルに礼を言いながら時々城内の様子や普段の人の入りを教えてもらった。 (朝早くからというか、昨日からそのまま活動中なんだがな) カイは心の中で呟いてひと通りの確認を終え、部屋に戻る。 デスクの上にサンドウィッチと温かいコーヒーが置かれていた。  先ほどの動線を思い出しながらサンドウィッチを食べつつ、コーヒーを胃に流し込む。濃いめの深煎りコーヒーが徹夜の胃には少し強い。 (さて、王女殿下の支度は終わっているのか?) 身支度を整え、レナの部屋の前まで廊下を歩くと、侍女のサーヤが扉の前に立っていた。
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