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それから数日。 私は完全にアプリの虜。暇さえあれば歌って投げる。聞かれなくても反応を貰えなくてもいい。ただの自己満足、趣味。 ある程度満足すれば、コミュニティで知り合った人達とのトーク画面を開く。コミュニティは好きに出入りできる掲示板の様なもの。 そこで知り合った人から誘われたグループ。 底に貴女はいた。 あとから聞いた話では、初めましては、あまり良くなかったらしい。 貴女は言った。今だから言えるけど気難しい人と話せているしきっと経験が長い人だ、苦手な人かもしれない、と。 私からみたら不思議と目で追ってしまう不思議な人だと思っていた。なんとなく観察。 自己犠牲溢れる人だった。 人のために痛みを感じる人だった。 最初は驚いた。 見返りなしでここまで人に尽くせるのかと。 なんども貴女を見るうちに、仲良くなった。 いまでも覚えている。 初めて個人チャットで話したのは私の誕生日。 その時に互いの写真を渡すなんて今考えればネットではかなり浅はかな事をした。けど、私は確実に何かに突き動かされていた。 不思議な関係は続いた。 仲良くなったし、話す。通話だって良くする。けど互いにまだ何かがあるのを感じて踏み込めない、そんな関係。 それを崩したのはやっぱり貴女。 タイムラインで私にだけ投稿が見えるように設定して、自動削除のタイマーまで付けて発した小さなSOS。 私が見るかも分からない、不確かなのに。 幸い削除まで1分のときに、私はみつけた。 知りたかったら個人においで。 パスワードみたいに、合言葉をのせたSOS。 人生で初めて体が震えるくらいに緊張した。 教えて、秘密を。 教えてもらった苦しみを、悩みを。 同じ悩みを、持っていた、私よりも苦しみ抜いてきた貴女を。 どうしようもなく愛しくなって どうしようもなく守りたくなった。 そこからだ。互いにべったり。双子だってここまで共依存しないってぐらいに。 貴女の苦しみは私の苦しみ 貴女の喜びは私の喜び 互いに支え合って、今日まで生きてきた。 たくさん泣いた。たくさん笑った。 私たちには生きずらい世の中だけど、今日まで死なずにいられた。 些細なことかもしれないけれど、凄く大きなことだと私は思う。 あなたがいたから私がいる。 貴女の存在が、私を私たらしめる。 だから私も。 貴女から私にくれたように 最大の愛情と感謝と、祝福を 私から貴女へ 生きていてくれてありがとう 産まれてくれてありがとう 笑っていてくれてありがとう これから先の未来が明るいものでありますよう 願わくばこれから先も、ずっと貴女の傍に。
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