季節外れの転校生

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俺、終了のお知らせ。 いや待て待て待て、俺は平和にBLを見守りながら学園生活を謳歌したいだけなんだ。BLを見守りながら。 『あぇ……??』 思考を巡らせている間にも、転校生はこちらへ向かってくる。 その時ふと、開いていた窓から風が吹き俺の髪は静かに揺れた。 ……あれ??転校生が動かない。 『おーい……??』 返事が無い。まるで屍のようだ。 朝「綺麗、、、」 ンンンンンンン????(本日2度目) 待って、今こいつ綺麗って言った??俺に????自他共に認める平凡顔の俺に????? 転校生は頬を赤らめながら、未だに動こうとしない。俺の気持ち考えて。 確実に目腐ってるだろコレ、オススメの眼科あるぞ。 はっと意識を取り戻し、慌てて 朝「俺、朝日!!宜しくな遠山、仲良くしてくれ!!!!!!」 と話しかけてくる朝日に俺は笑顔で 『あー、俺はお前と仲良くするつもりはないけどね。話しかけてくんなばーか』 と返してやった。あと名前はさっき聞いたよ。
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