季節外れの転校生

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朝「なぁ、名前教えてくれよ!!下の名前!!!!!!」 先程まではびっくりするほど何も喋らなかったと言うのに、1度意識を取り戻してしまえばもううるさくて聞いていられたものじゃない。 は?こいつ耳ついてないんか??? ウソ〜〜〜〜優也こんな人初めて〜〜〜〜〜 『教える訳ねぇだろ』 朝「なんでだよ!!いいじゃんか!!!」 あーうるさいうるさい、ほんっと騒がしい。 こいつはアンチ系だ。 アンチ系は王道転校生の中でも特に危険だ。何故ならば、最終的に他の人が総受けになる可能性が高いのだ。 ならば俺は、こいつと関わってはいけない。総受けになってしまうからだ。 精神を統一し、スマホを開く。Musicアプリを起動し、俺の大好きな曲の音源をイヤホンに流す。 菩薩顔で遠くの空を眺め、俺は考えることをやめた。 和「そいつの名前は優也だよ」 朝「優也って言うのか!!よろしくな!!!」 おいなんてことしてくれんだよこのクソホスト。教師なんか辞めちまえ。 女に貢がせて路地裏で生きろ。 あー、まじかよ、俺早速詰んだじゃん。
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