体育祭って知ってる?俺は知らない(大嘘)

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『風紀委員長元気ですか〜?遠山UVERでーす』 仁「前のように仁と呼んではくれないのか?」 『うーん残念ながらそんな呼び方をした覚えは無いですねぇ』 声をかければ絶妙に反応に困る冗談を返してきた委員長に意外と元気そうだなと安堵する。またそろそろ過労で倒れる頃なんじゃないかと危惧していたからだ。 あのデート(不本意)以降何かにつけて冗談交じりに俺を口説こうとする先輩になんとも言えない対応をし続けてもう暫く経ったが、先輩の口説き文句は留まるところを知らない。そろそろ俺なんか諦めて他のシェゲナベイベー狙いに行っちゃいなYO! そんなことを言っている場合では無い。割と真剣に俺のお尻の貞操の危機である。 『そーんなことより食っちゃってくださいよこれ』 仁「今日も美味そうだな、有難く頂こう」 いやー俺ってばほんとによくできた嫁ですこと。まぁ嫁ぐ気は微塵もないんやけれども。 俺は微妙にテンションの上がった委員長が弁当に箸を伸ばしている様子を見ながら徐に自分の弁当を取り出す。 『委員長、俺は結局人と一緒に食う飯が一番美味いと思うんです。』 仁「…?あぁ、確かにひとりで食うより余程いいだろうな」 『と言うことで俺もここで弁当を頂きます。生きとし生ける全てのものに感謝を。いただきます。』 委員長の許可を貰う前に強行突破で遠山流いただきますを済ませる。口を挟む隙を与えない。そう、これこそ最強の流儀である。 ぽかんとした顔の委員長をしてやったり顔で眺めていると、ふと委員長が仕方ないなと言うような顔で笑った。 『エ、俺今笑われた?』 仁「いや何、愛おしいなと思っただけだ」 『当たり前じゃないですか、遠山優也は今をときめくFDKであると共にみんなを幸せにする愛玩動物なんですよ!』 仁「ほう?じゃあ可愛がらせてもらうとするか」 『ストーーーーーップ!!!ストップ!!お行儀が悪いですわよ!!!飯に失礼!!!!』 俺が冗談をペラペラと述べた瞬間悪い顔をした委員長がずいと距離を縮めてきたので、貞操の危機を感じた俺は仰け反りながら叫ぶ。 およ?みたいな顔をした委員長は、「そうだね、お前はデザートだもんな」とか言って飯を再度食い始めた。 食後だろうが貰われる気なんか無いんやけどねぇ俺は!!?? この人なんだか最近ちょっとおちゃめなんだよな。こんなデカブツに可愛いなんて思いたくないわよアタシだって!!! 『いや落ち着け遠山優也、ここに居た方が100億倍マシだろうが』 仁「ん?クラス席で何かあったのか?」 『あっ、聞いてくれますぅ?仁せんぱぁい?』 ついクラスでの出来事を思い出してしまった俺は一刻も早くこの理不尽を誰かに共有したくなり、早速食いついてくれた委員長をロックオンした。 委員長の頭の中からNOという選択肢を完全除去すべく遠山優也全力のぶりっ子を披露し、見事委員長が話を聞いてくれることになった。遠山、やればできる子。 いつもいつも更新期間が空いてしまうこと、本当に申し訳なく思っています。 こんなとんでもねぇ不定期更新で良ければこれからも作者とこの作品をよろしくお願いします。
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