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私はこれ以上仕事を続けるのは無理だ、と心を固め、意を決して上司に退職の旨を申し出た。 ところが、その返答はあまりにも残酷なまでに私の決意を破壊した。 「それはダメ!」 あまりにも理不尽で不相応な言葉に、思考回路が停止した。いくらなんでも、そんなこと言うなんて。 いろんな思いが頭の中を過った。 どれだけ私をこき使うの? こんなに非常事態で、精神もボロボロになっているというのに、何て酷いこと言うの? さすがブラック企業の配下に属している人。よくも非道なことを! 泣きそうになるのを(こら)えて黙ったまま訴えた。
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