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灰色の空を見上げて君がつぶやく 「寒いね」と
そういえば今朝の天気予報では、雪が降ると言っていた
今日も明日もあさってもずっと 同じ時を刻みたい
掌に落ちる雪とともに 儚く消えないように
ひとつ、またひとつぶと 雪が舞い降りてくる
僕と君のはざまに 永遠の雪のように
灰色の空が涙を流すように 雪の粒が降り始め
君は僕の肩に頭を押しつけて 空を見上げ微笑む
今日も明日もあさってもずっと 二人の時を刻みたい
足早に歩く人混みの中で 君を見失わないように
ひとつ、またひとつぶと 雪が降り積もってゆく
僕と君を包んで 永遠の雪のように
街も空も白く染まり 足跡さえも白く消える
ひとつ、またひとつぶと 雪が舞い降りてくる
徐々にかすんでゆく雪の中で僕は 君を抱きしめている
二度と離さないように
ひとつ、またひとつぶと 雪が舞い降りてくる
僕と君を照らして 永遠の雪のように
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