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憐:奥に見えるのはパソコンか。
憐は部屋の奥へと足を運ぶ。
憐:あの男はさっきまでこのパソコンを使っていたようだ。デスクトップ画面が開いている。これは、メモ帳か? それ以外には何も入っていない。それにこの紙の資料、何かの手掛かりになるかもしれない。ほかにも何かありそうだな。
憐が部屋を見回すと部屋の奥に透明なケースに囲まれたなにかのスイッチがあることに気が付く。
憐:あれは、何かのスイッチか?
エリカ:スイッチみたいだけど、何のスイッチだろう。
憐:今はこのパソコンのメモ帳を見てみよう。
憐がデスクトップにあるメモ帳をクリックして開く。
「私たちへ」
じきに、ここでの活動も終了する。次の拠点に移動するために、ここの施設は跡形もなくするように。これはクローンである私にしか成し得ないことだ。念のために記しておくが、スイッチはこの部屋の奥にある。押せば直ぐに爆弾が起動するだろう。
憐:あいつ、とんでもないことしてるな。自爆スイッチなんて現実で見ることになるとはな。
エリカ:ねぇ、憐くん。これ見て。
エリカは机の上に散らばっていた資料を憐に手渡す。
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