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憐は「1」と書かれた扉を開ける。
扉を開けると冷たい空気が憐とエリカを包む。目に飛び込んできたのは人、人、人。しかし驚いたのはそこではなく、寝かされている人たちすべての顔が「同じ」であるということだった。
その顔には見覚えがある。まさに先ほど縄で縛った男のものだ。その青白さから男たちが息をしていないということは明白だった。
憐:んなっ!? 何だよこれ、なんで皆同じ顔…それに首元に痣が……。
エリカ:これもみんなクローンです。
憐:くっ! こんなところさっさと出るぞ。
憐はエリカの手を引くとすぐに扉を閉めた。
憐:あぁ、胸糞悪い。なんて悪趣味なことをっ!
エリカ:……。
憐:別にお前のことを言ってるわけじゃない。そんな顔するな。
エリカ:うん。
憐:そしたら次だ、「3番」行くぞ。
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