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家に送り届けた翌日、エリカは無事に目を覚ましたようで、憐にLIMEが来た。
エリカ:ごめん!この間の約束台無しにしちゃって…!。代わりにっていったらアレなんだけど、明日とか予定空いていたりしない?リベンジがしたくて。
憐:明日はドラマの収録なんだ。次の土曜日とかでどう?
エリカ:土曜ならバイドもないから大丈夫。
憐:エリカ。
エリカ:なに?
憐:いや、何でもない。そういえばエリカって絶叫系苦手だったよな? 遊園地行ったらジェットスターとバイキング乗ろうな!
エリカ:なんで知ってるの? まぁ、お手柔らかにお願いします。
憐:土曜日、楽しみにしてる。それじゃ、おやすみ。
エリカ:おやすみなさい。
憐がLIMEを閉じるとスマホの壁紙にはエリカと撮ったプリクラが設定されていた。そしてスマホにはあのとき買った青色のイルカのキーホルダーが付けられている。
そのイルカは遠心力で揺れ、赤色灯を透過させた影はどこか緑掛かり、まるで二頭のイルカが仲良く泳いでいるようにも見える。
あの日共に過ごしたこと、命をかけてくれたこと、あの日の出来事、事件の真相。全てを知るのはあなたと物言わぬイルカのキーホルダーだけです。
~完~
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