アザメル

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アザメル

「シラビ将、やめるんだ!」 聞いた事のない大声が響き人々の動きが止まった。 剣を振り上げた男はそのまま剣を落とした。 皆んなはポカンとしてその声の主を見た。 フェルはゆっくりと立ち上がり、 「この者達はボクの命の大恩人だ。 何をしてる。 その者の手を離せ。 無礼だ!」 「シラビ将、ご苦労だ。 この者達を頼む。 特にこのカエ… イモウトを早く看病してくれ。」 「姫、申し訳ありません。 まさか皇女姫だとは…… どうぞこの剣で罰をお与え下さい。」 シラビはフェルの前に跪き剣を差し出した。 「シラビ将。 ボクが姿を変えていたから迷惑をかけた。 すぐ王に会って話がしたいから伝えよ。 ちなみにボクに会ったのは何天日ぶりだ?」 わたくしは確か4天日前にお目通りさせて頂きました。 「そうか分かった。 この者達を丁重に看護お世話するのだ。 首を落とされそうになった方はジュン殿。 ここで落ちている方はイモウト殿だ。 特にこの方は急いでくれ。 最高の女人世話者を付けるのだ。
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