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フェルやカエデにはあれ以来会ってないがカエデは順調に回復している事はお世話の女性から聞いていたがフェルの状況は全く分からないし誰も知らないようだった。
僕はかなり自由な行動を認められていて時間があれば部屋を出て散策した。
しかし必ずお世話の女性が同行する決まりになっていた。
2人の女性はカンノとイダルといい24天周(年)と言っていた。
2人共150cm位で小さかったが栗色の長髪でスタイルも良くすこぶる美人だった。
きっと僕の世話よりも監視重視だろうと思った。
彼女達は僕が起きて眠りに就くまで付かず離れずの距離を保ちながら常に側にいて離れなかった。
僕はカエデの状態が知りたくて早く会えるようカンノに頼んでいた。
ある日の夜、夕食を終えてアザメルに来てからずっと書き続けている日記をしたためていた。
するとドアを叩く音がしてイダルが対応すると突然跪いた。
それを見たカンノもそれに従った。
「誰だ?」
僕が尋ねると、
「ジュン、元気そうだな。
ボクだよ。」
フェルは溢れんばかりの笑顔で僕に抱きついた。
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