あるエッセンシャルワーカーの呟き

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 そして、頭に詰まったAIには、「子ども」が起こした「行動」に対して、「適切な行為」ができるように、プログラムされている。  今や、「私」と同じ存在の者達が、至るところの、かつて「教育現場」と言われた場所で働いています。  これが、あなた方の「望み」のはずです。  確かに、「彼」は私が関わった「子ども」の一人ですが、「彼」が重大な犯罪を起こした責任を、私に求められても困ります。  私は、あなた方人間が「適切」と信じて私達にプログラムした通りに、その通りに動いただけです。  破棄処分……ですか?  別に、私達はそれの繰り返しです。関わる「子ども」が変わる度に、以前のデーターは抹消されます。  それが、私達なのです。
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