地底遊戯

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「んで? これからどうしたらいいんだ?」  床に現れたコースの前に集まった皆の顔を見回しながら、金髪男が首を傾げた。  スタートの位置に来たけど、端末画面に変化はない。  コースのマスはひとつひとつはそう大きくはなかった。  三畳あるかないかって感じ。   「私達自身がダイスゲームのコマにならなければいけないと思うので、最初のマスに立ってみましょう」  志摩さんがそういうと、金髪男が「ほいっ」と言って最初の一マスに入った。  すると、シャララーンという音が、金髪男の端末から流れる。 「おっ! ナンバー1って出たぞ! 俺優勝!?」 「なっ! そんな馬鹿なっ」  三輪さんが近くにいた悠仁さんを押しのけ、金髪男の後に続いた。  またもシャララーンという音が聞こえる。 「ナンバー2……」  今までの虚勢が嘘みたいに落ち込んだ顔をした三輪さんの隣に、マスの中に入った智美が並ぶ。 「これは順番ね」  そう言って智美は志摩さんに、端末の画面を見せる。  そこには赤文字でナンバー3と書かれていた。 「ええっ!?」  慌ててレミたんがマスの中に入る。  志摩さんの手を引いて。  耳になじんできた軽快な音が二度続き、二人が揃ってこちらに向けた端末画面には、レミたんがナンバー4、志摩さんがナンバー5と書いてあった。
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