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自分のところに来させる。優羽奈はいつもは素直なのだが、ふとした時にあまのじゃくなところがあるのだ。
そこに突っ込むと少々、いやかなり面倒だ。
まあでも付き合っているカップルでも面倒なところや嫌なところは少しはあるだろうと僕はあまり気にしていない。
「こっち来て」
膝で立ってこちらに来る優羽奈。
興奮しているのか、目が潤んでいる。
歩く旅に目の中の雫が揺れて今にも溢れそうだ。
「今日は一段とキレイだよ」
「ううっ、もうどうにでもして」
僕は心の底からそう思ってキレイだと誉めたのに、あまり信じていない気がする。
「まず、僕の言うことを良く聞いてね?」
「・・・うん」
頷く優羽奈。
「うん、まずはこれからは僕は君のご主人様だから」
「・・・うん、・・・ずっと?」
不安そうに小首を傾げて聞いてくる。
「エッチの時だけだよ」
「うん、分かった」
優羽奈は安心した表情で意外にもすんなりと了承した。
「それから、返事ははい」
「う・・・はい」
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