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魔王の間にいるガシャクラ・サクラと魔王シャイグランドは対立しているのですが シャイグランドは余裕の笑みを浮かべながら、未だに玉座に腰をかけて座っているのです。 「随分と余裕じゃない、私なんて眼中にないのかしら?」 「そう言うわけじゃないが……その前に禍々しい防具とやらは 何ていうか、丈の短いドレスに色が黒と紫色が混じっているような感じだな」 「魔王のくせにそんな事を気にしているのかしら? 本当に馬鹿ね」 「魔王に向かって馬鹿と?」 「馬鹿ねっ!!!」 そう言われるとシャイグランドは腰をあげて玉座から立ち上がると サクラの側まで行き、サクラの事を睨みつけながら 「その腰にある剣も所詮は大そうな物かもしれないが サクラには使えこなせないだろう」 「そんな事は全然ありませんっ!!!」 そう言われるとシャイグランドはファイティングポーズを取り サクラの事を威嚇しているのです。 「そんな事をしても私は屈しないし、怯える事はないわね」 「しょうがないか、これでも食らうといいぞっ」 そう言いながらシャイグランドは掌に魔力を集めると そこに炎が出来上がって、その炎をサクラに向かって 解き放つのです。 そうするとサクラは腰に身に着けている破神剣ブラッドゼーニグルを 鞘から抜くと透かさず構えて炎を真っ二つに斬り落とすのです。 「ほぅ、なかなかやるではないか」 「そんな炎じゃ私を倒せる事なんて無理だわ」 「なら我も剣を使うとしよう」 そう言うとシャイグランドは魔力を高めておりまして いつの間にか、シャイグランドの手には剣があるのです。 「随分と長剣なのね、斬る時に邪魔にならないの?」 「いいやっ、邪魔にならないな」 「ならいいけど……」 「さて、すぐに喧嘩を終わらせてやるからな」 「それはどうかしらねっ!!!」 サクラとシャイグランドは互いに構えると二人は 睨みつけ合っているのですけれど、先にどっちが動くかでも どうなるのかも決まるのです。 果たして、サクラとシャイグランドは先にどっちが動くのでしょう。
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