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この瞬間、頭で光の筋がすっと伸び、バラけていた情報が綺麗に繋がった。そこまで考えが及ばなかった。たしかに、最後まで残れた生徒は下校できると言っていたわけだ。それが協力者か……そうともなれば、最初からこの教室に二人でいた、町田と梶ヶ谷が怪しい気がする。なんで二人セットだったんだ?
皆の視線が一気に集中する中、町田は首を振った。
「なんでっ!? あり得ない、だいたい恨みとかない。なんであたしが仕込むのよ、変なこと言うの止めてよね!」
すると荏田が、何か気づいたような面持ちで首を傾けた。
「んぁー今さぁ、思い出したわ。そうだよ、ウチ知ってんだよねぇ」
「はっ……? 何が?」
「いやぁ、町田さぁ。裏アカ使ってオカルト的なのやってんでしょ?」
これに町田は、明らかに動揺し始めた。
「ちょ、っそ……どうして、それを……」
「あははっ。ちらって見えちゃったんだよねー。学校の昼休みの時さぁ。何か呪詛とか蟲毒とかキモイの調べてたし。いじってんの覗けば、裏アカで何かしてたっぽかったしーあっほら、ダリってウチの裏アカね」
すると町田は、何か心当たりがあったようだ。目を見開いて口をまごつかせている。
「な……っなんで。嘘でしょ。呪い方を教えてくれって、しつこく聞いてきたの……荏田だったわけ!?」
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