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しかし町田は、無表情で周囲を睨み始める。
「……もういい。なに言ったって、どうせ言い訳にしかならないじゃんさ。最悪だよお前ら……あたしは本当に教師じゃないしね」
「町田さん……」
数秒の静寂……町田は盛大に溜息を吐いた。
「ああぁぁーいいよ。あたしを選んだら、お前ら全員呪い殺してやるからさ。ははっ……ははは、みんな苦しんで死ねよ。あっはははは!!」
なんてこった。町田……とうとう自暴自棄になったのか。これはとりあえず、町田が教師ということで決着しそうだな。憂いの目を向ける僕の視界隅では、青山が鼻で笑い始めた。
「ああったく……こりゃ決まりだな。やっぱ町田と梶ヶ谷がグルだったんだ。怪しすぎだしな、お前らよ」
荏田は、それに同調するように頷く。
「それなぁ。ウチも思うわそれ。思った通りにならなくって壊れてんの。残念すぎでしょこいつ。それに、疑わしきはとか言うじゃん。こりゃもう決まりだよねぇ。ってかウチ、早く帰りたいわぁ……」
こいつはアホの子なのか? 疑わしきは罰せずの意味を、完全に履き違えているのだろうな。トイレのスリッパで飛行機に乗るくらいのレベルで。僕は胸の内で嘲笑ってやった。
すると隣で、啓介が迷いのある様子で唸った。
「そうだな……町田は良いのかそれで。もう時間がない、何か弁明しないとこのままじゃ、お前になっ……まちだ?」
町田はいきなり、カチャン……と眼鏡を無造作に机上へ転がせた。そして肩を揺らしながら笑い始める。どうやら、本当に壊れてしまったようだ……。
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