私の時間の崩壊

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┈┈┈大きな道路に面しているとあるファミリーレストラン。 最近めっきり冷たくなった風の中、凛子は車でこのレストランに来ていた。 待ちかねた亜美とのランチのお約束の日である。 顔を合わせて2人とも再会を喜ぶ。 「あーっ!牡蠣フェアやってる!! 」 着いた途端大きな声で亜美が嬉しそうな声を出した。 「うん。パスタ美味しそうだね。」 「ね、凛子も久しぶりなんでしょ?幸人くん預けてランチ。…デザートもつけちゃおっか。」 亜美はメニューにある1番最後のページを開けながら言ってきた。 そこにはいちごのたくさん乗った特集が組まれていて艶めいたパンケーキやパフェが綺麗に映し出されている。 「うんっ! 食べよう! 」 凛子は笑顔でその提案にのった。 ◇◇◇ 注文をしてからパスタがくるまで2人は喋りだした。 女特有のアレ、近況報告である。 「それで、出たんだよね?あの家。」 「そう。もう、着の身着のままって感じでね。このチャンスを逃したらないなって思った。聡がそうしようなんてなかなか言わないもん。」 「よかったねー。うらやましーわ。うちなんてそんな甲斐性ないもん。」 「でもさ、めっちゃボロいアパートだったの。で、LINEでも言ったけど母が怒ってね…。」 「今はマンション?」 「そう。頭金出すからすぐに引っ越せって。幸人の将来を何も考えずに無責任な選択だって言われたー。」
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