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その言葉に亜美は一瞬止まった。
「どゆこと?」
その時、おまたせしましたー、とパスタが届いた。美味しそうな海の幸とクリームの香りがする。
ここはサラダとジュースは取り放題。
「ちょっと、とりあえず飲み物取りに行こっか。」
今まで水さえ取りに行っていなかったことに苦笑しながら2人は腰を上げた。
◇◇◇
「あーっ!めっちゃ美味しっ! 」
「だね。家で牡蠣料理ってさ、なかなかしなくない?」
「うん。洗うの面倒だよね。牡蠣についてるビラビラのところ、塩で揉むのめんどくさい。」
亜美の言う牡蠣の部分、わかるような気がする。けれどそんなに丁寧に洗わなくちゃならないのだろうか?
「そんなに洗うの?牡蠣。」
凛子はサラダにフォークを入れながら聞いた。
「洗うでしょ?何回も塩水変えて。」
当然のように言う。
「えー、私そんなふうに洗ってない。普通に真水で洗うだけ。」
「え?大丈夫なの?」
「……うん。お腹壊してないよ?」
それを聞いて「じゃ、うちも次回からそうしよー」と言う亜美。
あっという間にパスタは食べ終わった。
クリームのこくもあって、だけど決して胃もたれしないような濃さのパスタだった。
次はメインと言っても良いくらいのデザートである。
「でさ、さっき凛子が言いかけてたことなんだけど、あの続きなに?」
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