169人が本棚に入れています
本棚に追加
お風呂から上がると、
猫が風呂の扉の前で
待ち構えていた。
「うわっ、
びっくりしたー・・・
あんたも風呂はいる?(笑)」
タオルで体を拭いて、
下着を着けながら言うと、
猫はプイッと顔を背けて
リビングの方に行って
しまった。
タンクトップに短パンを
履いて、
あたしもリビングに入る。
猫はベッドの上にいた。
「そこ、あんたの
寝床じゃないんですけど。
ていうか、あんた
今日泊まるの??」
やーんっ、男の子
泊めちゃった、
なんて馬鹿なことを
考えてベッドに座ると、
猫は甘えるように
あたしにお腹をみせた。
猫のタマタマって
鈴カステラみたいで
可愛いな。
(本当に可愛いんだよ!!)
・・・・・なんで
あたしは猫のブツ
ばっか見てんだ、
男に飢えて頭
おかしくなったか。
「はー・・・・・
寝ますか。」
明日も朝が早い。
早めに行ってパワポ
やりたいし。
あたしは電気を消して
ベッドに潜り込んだ。
スマホを充電器にさして、
目覚ましを確認。
すると、猫はベッドに
潜り込んできた。
「おーいー、やめろ、
ベッドが猫の毛まみれに
なるでしょー・・・」
こんなこと言いながらも、
猫の体温がけっこう
いい感じ。
あー・・・・・・・・・
「明日には出てって
もらうからね・・・・・」
まぶたは、
ゆっくりと落ちていって、
わたしは眠りについた。
明日、ベッドにコロコロ
しないと、毛がやべえ・・・
――――――――――――――
―――――――――――
―――――――
「起きて、
起きてよお。」
ん、
んんっ・・・・・・?
朝。
いつもの目覚ましとは
違う音で目が覚めた。
なに、
昨日テレビつけっぱなしに
したっけ・・・・・
目の前の暖かいものに
むぎゅーーっと抱きつく。
なんだろ、
この感触・・・・・
久しぶりの肌触りというか、
とんと御無沙汰だった
感触というか、
というか、
昨日テレビつけてねーよ。
「!!!???」
バッと目を開くと、
「あ、起きた?
おーはよっ。」
黒髪に、黄色い瞳、
そして、
猫耳の生えた、
くっそイケメンの青年が
いた。
ぬおおおおおおおお!?
最初のコメントを投稿しよう!