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「誰だっ、変態!!!」
思わずベッドの隅に
飛び退いたわたし。
男は黄色い瞳を
パチクリさせる。
「え?昨日助けて
もらった猫だよ!」
「いやいやいやいやっ、
信じられるかっ、
え、何、どっから
入ったわけ!!!??
無理無理無理無理っ、
マジ無理、」
猫が人間になったとでも!?
警察呼びたくても、
スマホはミニテーブルの上。
手が届かない、つんだ。
男は耳をしおっとさせて
悲しそうにあたしを見た。
「本当に俺、昨日の
猫だよ??
昨日、あなたは最後に
彼氏がいたのが4年前って
俺に話してくれたよね?」
「・・・・・・・、」
よりにもよってそんな
情報ぶちこむか、ここで。
というか、え、マジ?
「あんたっ、
本当に昨日の猫なの!?」
バッと近寄ると、
男はニッコリ。
「うんっ、そうだよ!」
まじか、と思いながら
視線を下に移した。
そして、
ピシッと、脳内フリーズ。
この男、何も着てねぇ。
そして、昨日見た
可愛い鈴カステラと、
立派なブツが、
ブツが、
ブツが、
「ギャーーーーーッ!!
何、そんなもん
見せてくんなっ、
ふぐっ、」
「静かに。まだ
朝早いんだから、
ご近所さんに迷惑
かかっちゃうよ?」
猫男はこう言いながら
あたしの口を手で抑えて、
そして、ベッドに
ナチュラルに押し倒す。
ギャーーーーーッ!!!!
「下!!下!!!
下隠して、下隠して!!」
「え?昨日はあんなに
俺のココ、見てたのに?」
いやぁあぁああああ!!(泣)
ちがうの、つい出来心で、
好奇心で、女のサガで、
あああああああああ(泣)
「ごめんなさい、
元の世界にお戻り下さい、
猫のエサならいくらでも
買ってきますから、」
「ん?なんでそんなに
謝ってるの?
俺、お礼をするために
人間になったのにっ。」
へ?
「お、お礼?」
あたしが復唱すると、
猫はクスッと笑った。
「一宿一飯の恩義だよ!」
え、何、恩義?
そんなの良いから
下を履けよ!!!!!
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