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「恩義とか、
そういうのいいから、
下を、」
「昨日言ってたよね?」
猫男は、麗しい顔で
パアッと素敵な笑みを
浮かべて、
あたしの方を見る。
え、え、何、何っ、
「何を、」
「彼氏欲しい、人肌が
恋しいって!」
おっふ!!!!!!!!!
あたくし、馬鹿じゃ
ないから、この馬鹿猫が
今から何を言うつもりか
想像がつきましてよ、
いや、
誰がこんな展開を
予測する!!?
「ちょっ、待て、
恩とかいい、
恩とか大丈夫っ、」
「大丈夫、
うーーーーんっと
キモチよくしてあげるっ。
人肌、
恋しいんでしょっ。
トロトロになる
あなたを、
俺に全部見せて?」
「はーい、携帯しまえー、
授業はじめんぞー。」
・・・・・あらら、
現実に戻されちゃった。
携帯小説、
『OLと黒猫のラプソディ』
に栞を挟んで、あたしは
頬杖をついて先生を見る。
あ、皆様こんばんは、
あたしがこの話の主人公の
梅田 日和です。
(うめだ ひより)
とっても普通な高校1年で、
とっても普通に今は塾に
来てます。
ちなみにさっきの黒猫
拾ったOLはあたしが
読んでた携帯小説の
主人公さんです。
今から良いとこだったのに!
今からエロいシーン
だったのに!
って意見はあたしに
言わないで下さい、
塾の先生に言ってください。
あたしだって読みたかった。
てことで、
今から漢文の授業です、
寝そう。
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