瀧本くんは、3度オイシイ

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「ただいまー、って ぎょわっ!!!!!??」 ちょうど映画から 帰って来た孝太郎ママと おばばさまと玄関で 鉢合わせした。 ふたりはあたしたちを 見て、目を白黒させる。 「えっ、え!!? あの、 え、布団、」 「お邪魔しました、 おばばさま、 それにおばさま。」 あたしはニッコリ 笑って挨拶。 孝太郎はコンコンと、 ローファーを履きつつ、 「ひよ送ってくる。」 と玄関を開いた。 すると、おばばさまが 慌てて声をかけてきて。 「ちょ、あのっ、 二人とも、」 「ばあちゃん、 今日みたいなこと、 もうしなくていいからっ。 しなくても、 ちゃんと、 大丈夫、だから。」 「えっ、ちょっと 孝太郎っ、」 ピシャンッと扉を閉めて 家を出たあたしたち。 その瞬間、二人で 顔を見合わせた。 そして、どちらから ともなく笑う。 「かっこつけちゃって。」 「うっせーよっ!////」 「あー、腰痛い、」 「!!? そーゆーこと外で 普通にいうなっ!!!」 「だって孝ちゃんが、」 「だーーまーーれーーっ!!」 あたしたち、 人にあれこれ されなくっても、 こんなに・・・だもんね? だから、大丈夫! ふふんっ。 (Fin.)
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