その後の両家。

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「・・・よく寝てる。」 スヤスヤと ベビーベッドで眠る娘を、 優しい顔で見る諒さん。 こんにちは。 志摩 七海改め、 梅田 七海です。 ・・・・なんだか 『梅田』って名乗るの、 変な感じがするね。 『梅田』はずっと “ひよちゃん”だったもの。 このお話は、 わたしと諒さんが 結婚したあとのお話。 そうです、わたしたち 結婚したんだよ! それで程なくして 赤ちゃんを授かって、 ふたつき程前に無事に 女の子を出産しました。 名前は、美桜(みお)。 生むときはもう、 どうしよっかって くらい苦しくて 辛かったけど、 生まれてきた我が子を見て、 会えてよかったって、 心の底から思った。 で、今日は美桜ちゃんに 会いに、ひよちゃん達が 我が家に遊びに来るの。 「美桜がせっかく 寝たのに、日和たちが 来ると煩くて起きる かもね。」 諒さんはもう、 美桜ちゃんにメロメロ。 はっきりデレデレする わけじゃないけど、 ベビーベッドから全然 離れないの。 わたしはクスッと笑った。 「起きたら起きたで 仕方ないよ。 それに、 ひよちゃんたちには、 爽汰くんもいるし。」 爽汰くん、って? って思う人も いるよね。 それは、今から わかるよ。 ピーーンポーーン! あ、来たみたい!
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