その後の両家。

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「かわいいー! なんかもう女の子って 感じの顔だねぇ。 みーおちゃん。」 ひよちゃんが呼ぶと、 美桜ちゃんは小さく モゾモゾ。 そして、寝たまま お口をもぐもぐ。 うん、親の目から 見ても、可愛い。 「やっぱり赤ちゃんは 寝顔可愛いわぁ、 って、あ、こら、」 ぱっとひよちゃんが 見ると、 爽汰くん、大事な クマさんの耳を ガジガシ噛んでます。 クマさん、涙目。 「こーら、爽汰、 だめよ、 クマさん痛い痛いに なるでしょー。」 ひよちゃんに注意されて 爽汰くんはガジガシ するのをやめた。 ああ、 クマちゃんの耳・・・(笑) 「ほら、爽汰、 爽汰のイトコちゃん。 美桜ちゃんって 言うんだって。」 ひよちゃんに紹介されて、 爽汰くんは美桜ちゃんを じーーーっ。 そして、ひよちゃんの 顔を見上げます。 「・・・とコ?」 「んー、まあ簡単に いうと、親戚って ことかな。」 「しん、・・・・」 爽汰くん、さらに ちんぷんかんぷん。 すると、瀧本くんが 説明を付け加えた。 「美桜ちゃんの お父さんは、 ママのにーになんだよ。」 「にーに?」 爽汰くん、目をキラキラ させて諒さんの方を ロックオン! そして、諒さんのことを 「にーに!!」 と呼びつけた。 諒さんは照れ臭そうに、 小さく微笑む。 それに対して爽汰くんは ニコッと笑って。 「にーに!! くましゃん!!!」 またしてもクマさん ご挨拶です。 ひよちゃん、苦笑い。 「にーにはクマさんじゃ ないでしょー、 あれはね、 『おじさん』よ。」 「おい、」 「なによ、間違っては ないもん、爽汰から 見れば“叔父”でしょ。 だから『おじさん』。」 なんかどうも『叔父さん』 じゃなくて、ストレートに 『おじさん』って言ってる 気がするけれど、 どうかな?(笑)
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