キスマークつけさせて!

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「ほんと馬鹿じゃねえの、 変態、 馬鹿、痴女、」 孝太郎は顔を真っ赤に したまま、思い付く限りの 悪態をついて、 あたしをじーーーっと 睨み上げる。 うん、上っていいね! (話聞いてない) あたしはぺろりと 舌なめずりをした。 「嫌ならもっと力ずくで 抵抗したら? 孝太郎が本気だせば 逃げられるでしょ?? まあ逃げたらプロレスに 持ち込むけど。」 「っ~~~・・・!!」 挑発的に、 睨み続ける孝太郎。 言いたいことは いっぱいありそうな 顔をしてるのに、 でも、抵抗しない。 ってことは、 良いんでしょ? あたしは人差し指で ゆっくりと孝太郎の肌を 撫でた。 その微弱な刺激に 孝太郎は、 「っ、」と顔を歪める。 「・・・良い眺め。」 あたしがクスッと笑えば、 孝太郎はハッ・・・と 熱い吐息を漏らしつつ、 あたしを睨んだ。 「悪趣味女っ・・・、」 「はい、そりゃどうも。」 ちゅ、と、 胸板に口付け。 そしてそのまま 赤い痕を残す。 ああ、なんだろ、 この感じ、なんか もっとつけてやりたい。 「孝太郎くん、 肌、熱いね。」 あたしがからかうように 言うと、孝太郎は目を 潤ませながら、 クッと唇を噛んだ。 「っ・・・・、 知らねーしっ、」 「あ、そう?」 あたしはこういいながら、 次々に痕を残す。 首筋、胸板、腹筋、 ちょっと、際どいところ。 「うん、満足っ。」 付けるだけ付けて あたしがニパッと笑えば、 孝太郎は上体を起こして 自分の上半身を見て、 目を剥いた。 「ちょ!!!? 何コレ、つけすぎだろ!?」 「そう~~~?」 「とぼけんなっ、 これどうすんだよ!! 明日の体育の着替え!」 「ダニに噛まれたって 言えば大丈夫じゃない?」 「・・・・・、」 私の適当な提案に、 孝太郎はピキキッ。 あら、怒った??
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