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それは大学1年の、
1月末。
世間ではバレンタインの
チョコレートがバンバン
売り出されて、
よーはそういう季節。
めでたく一人暮らしを
始めた孝太郎の家に
泊まりに来たあたしは、
その夜、
お風呂に入りながら、
イイコトを思いついた。
絶対これ楽しい。
絶対孝太郎が困る。
「孝ちゃーん。」
お風呂からあがった
あたしは、
脱衣所から出て、
ピョンッと部屋に入った。
ちょうど孝太郎は
レポートを書くための
本を読んでて、
顔を上げずに、
「んー。」って返事。
ふふん、
顔あげたら絶対
孝太郎ド肝抜かすから。
「孝太郎、
こっちみて。」
あたしがこう言うと、
孝太郎はようやく顔を
あげた。
で、
壁に張り付く勢いで
後ろに後ずさった。
「!!!???
な、は!!!!!?
えっ、え!!!!!??
おまっ、バカ!!
服着ろ!!!服!!!!」
「えー、着てるじゃん、
孝ちゃんやだぁ~~~、」
「それ服着てるうちに
はいらねーよ!!!!!」
孝太郎が赤面して
ギャーギャー喚くのも
とーぜん。
だってあたし、
下着と、
孝太郎から借りた
白いTシャツしか着て
ないもーーーん(笑)
パンツ見えるか
見えないかのギリギリ
ラインよ、
どう?エロいでしょ。
孝太郎は本で顔を
隠してアワアワアワアワ。
「何してんだよっ、
早く服着ろってば!!!」
「服着て欲しかったら、
孝太郎、犬の力発動
さーせて?」
さあ、
ここからがお楽しみ。
孝太郎は思っっきり
訝しんできた。
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