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孝太郎が、
コクッと息を飲んだのが
わかった。
「キョーミ津々じゃん、
エッチ、」
あたしがわざと
こういうと、孝太郎は
ギョッとする。
「ばっ、違っ、
・・・・・・っ、
最悪、
俺ヤバいかもしれない、
・・・・ひよっ、」
目をトロンとさせて、
あたしを見つめる孝太郎。
ヤバくなってよ。
もっと。
さすがに、ちょっと
あたしも恥ずかしくて。
ブラのホックに
手をかけたときには、
心臓がありえないぐらい
バクバクしてて。
プチン、と外すと同時に
それまでの締めつけから
開放された胸は、
ぽよんと、少し跳ねて
ツンと上をむいた。
ゆっくりと、
滑り落ちる肩紐。
「こう、たろっ、」
あたしが名前を呼ぶと、
孝太郎の耳がピクリと
大きくて震えた。
そして。
「っっ、
~~~~~~~~っ!!!
もう無理!!
ほんっと、無理!!
わかった、
俺の負けだから!!!!
発情するっ、
勘弁して!!!!!」
孝太郎、まさかの
ベッド上で勢いよく
土下座。
え?
え?(笑)(笑)(笑)
「ぶふおっ!!!!!」
まじか!!!
そう来たか!!!!!
あたしが吹き出すと、
孝太郎は、
「笑うな笑うな
わーーらーーうーーなーーーーーー!!!!」
って大慌てで言ってきて、
もーーーーっ(笑)
「なにそれぇ~~~~、
このチキンめ、」
「うるせぇよ!!!
てか無理だって!!!!!
っ、
これ以上は、
無理、
絶対発情する・・・っ、」
孝太郎はこう言うと
恥ずかしそうに、
顔をあげて。
・・・・・も~~~。
「ちっ、
これでバレンタインの
費用浮かせてやろうと
思ったのに、」
「は!!!??」
「うそうそ。
ふふっ、
瀧本クン、かわいい。」
あたしがこう言うと、
孝太郎は不貞腐れた
ようにそっぽ向いた。
これだから、
やめられない。
(fin)
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