【同居第8話】

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【同居第8話】

まだ同居が始まってすぐの頃は ゴン太は、ほとんど私と口を聞かなかった。 仕事から帰ってくるのも遅く 仕事なのか愛美ちゃん達と 話しこんでいるのかさえ私にはわからない。 帰る時には、そっけないメール 【今から帰る】たったそれだけ。 ご飯を食べる時も ほとんどテレビの方向を向いて 私の方を一切見ない。 そして、ほぼ無言で食事。 ご飯を食べ終わったら すぐに部屋に行ってしまう。 部屋に入ったら トイレ以外はもう部屋からでてこない。 そして、何もも言わず寝てしまう。 なんせ、私といると 感情がOFFになるので仕方ない。 4日の日の朝ゴン太は楽しそうに イチゴ狩りに出かけて行った。 5日の朝まで帰ってこないので チビ子を、マンションに呼んだ。 録画してたドラマをチビ子と お菓子食べながらゴロゴロしながらみたり。 ご飯も好きな時間に テレビみて爆笑しながら食べて ゴン太が居たら絶対許されない事である。 ご飯の時に、チビ子がテレビを見て 大きな声で笑ったり 話したりするとゴン太は怒る。 大きな声で笑うと テレビの声が聞こえないから 話したりすると 行儀が悪い黙って食べろと言う。 私は食事は楽しく食べたいんだけど ゴン太はとにかくチビ子には厳しく。 ずっと厳しいなとは思っていたけれど 私はそれを父親としてしてくれてると ずっと思いこもうとしてたの。 でも実際は違った。 本当は自分でも気がついていたのに 私は、気のせいって ずっと思いこもうとしてた。 ただ弱いものにしか 強くいられない人なだけだったのに
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