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「おじゃましまーす!」
トモルはそう、元気に言って部屋に入った。
「あ、彼女がいるから。」
俺はトモルにそう言った。すると、トモルはニヤニヤしながら
「ユイトから聞いてるぞ。仲が良いのは良いが、いつもいつも彼女自慢をしてくるって言ってたな。」
と言ってきた。ユイト、というのは俺とトモルの共通の友人で、俺とは同じ会社に勤める同僚であった。確かに、俺は毎日毎日ユイトに彼女自慢をしていた。何度か「異常だ異常だ」とか言われたし、ツーショットを見せたら気持ち悪い、と言われたが、自分に彼女がいないから嫉妬をしているのだろう、と流して置いた。
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