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「じゃあ発表してもらおうかな。誰からでも良いよ」
あくまで生徒たちの主体性に任せたいので、私から指すようなことはしない。
例え誰からも手が上がらなくても待っていようと思っていたけど、思ったよりもすぐに1人の学生から手が挙がった。
「唯人、ありがとう。あなたの思いを聞かせて」
唯人は優等生で、普段から手を挙げて発言してくれる。
はい、と小さく返事をしてから立ち上がった。
「 " I " は自分、" U " は自分の母として、" 私からあなたへ " と読みました。...ありきたりですが、直訳するのが一番かなと思いました。いつもはご飯を作ってくれたり塾へ送り迎えをしてくれたりと " U → I " ばかりなんですけど、志望校に合格することで " I → U " にしたいなと思っています」
「そうだね、" 私からあなたへ" と読んだ人はきっと多いんじゃないかな」
クラスの何人かが、うんうんと頷いていた。
ありきたりだけど、十分に素敵な和訳だ。
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