「うさぎサンタの等価交換」

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そうふと思って、慌てて口を塞いだのも後の祭り。目の前にいるうさみんも自身も両耳を折りたたんで、舌打ちとツバを吐くことを交互にやり出した。 「ごめんって!部屋を汚くしないで!…それよりもっ!あなた、私が小さい頃肌身離さず持っていたうさぎのぬいぐるみよね?どうして、動いているというかなんというか……」 すると、急にうさみんがぱぁっと光に包まれた。 「へぇっ!?なに?なにが起きたの!?」 「…まさか、うさみんの正体が分かるとはなぁ。脳細胞は生きているんだな。全く正体が分かってしまうと、消えてしまうってのによ…」 「キャラがブレッブレですが…てか、消えちゃうの!??えっえっ、どうしたら…!」 「どうもこうもない。もう、お別れだ。…じゃあな、…ウサ」 一際輝くと、まるで元々何も無かったかのように形を残さず消え去った。 呆然としつつもポツリと呟いた。 「寝れん……」
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