1人が本棚に入れています
本棚に追加
そうふと思って、慌てて口を塞いだのも後の祭り。目の前にいるうさみんも自身も両耳を折りたたんで、舌打ちとツバを吐くことを交互にやり出した。
「ごめんって!部屋を汚くしないで!…それよりもっ!あなた、私が小さい頃肌身離さず持っていたうさぎのぬいぐるみよね?どうして、動いているというかなんというか……」
すると、急にうさみんがぱぁっと光に包まれた。
「へぇっ!?なに?なにが起きたの!?」
「…まさか、うさみんの正体が分かるとはなぁ。脳細胞は生きているんだな。全く正体が分かってしまうと、消えてしまうってのによ…」
「キャラがブレッブレですが…てか、消えちゃうの!??えっえっ、どうしたら…!」
「どうもこうもない。もう、お別れだ。…じゃあな、…ウサ」
一際輝くと、まるで元々何も無かったかのように形を残さず消え去った。
呆然としつつもポツリと呟いた。
「寝れん……」
最初のコメントを投稿しよう!