The Calling (天職)

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 人として生まれたからには、誰であろうと何がしか仕事をしなければならない。ほとんどの人は、自分の選んだ、または選ばされた、または選ぶこともできなかったつまらない仕事に不平たらたらのまま、一生を終える。たいていの場合、そのときになって「まあこんなもんか」って自分を納得させる。  だが、そういった連中とまったく別次元の人生を歩む人々もいる。自分にぴったりの仕事に従事して、みんなから賞賛されるような、幸運の女神に護られた一握りの人たちだ。そんな連中は自分の仕事を神さまからの授かりものと感謝し「天職」と呼ぶ。だが、本当はそれに値する才能も実力もないにもかかわらず、そう自分を欺いている「偽天職」も多い。  なに?偉そうなことを言って、おまえはどうなんだって?まあ、当然の質問だ。お答えしよう。オレの仕事は正真正銘の「天職」だって思うよ。なんの仕事かって?教えてやろう、オレは「クレーマー」だ。
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