卒業の時

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卒業の時

あれから、1ヶ月がたった 私達は、6年生だから、あと一週間で卒業だ 懐かしみのある学校と別れるのは少しだけ寂しい でも、小学校と中学校が近いから、毎日でも、見ることは出来る だけど、行くことはできないから、今までのことは、忘れてしまいそうだなー でも、思い出は、頭に残ってる 優斗とはあれから、休み時間に会ってたけど、この頃は教室にいなくてなかなか会えない まあ仕方がない… 優斗は児童会長なんだ めんどくさがり屋なのに、珍しく大事の仕事をやってるところを見ると、かっこいいなぁ〜と思ってしまう… 私は、気づかないうちに、優斗を好きになっていた まあ、気持ちは優斗に伝えてはない、と言うか伝えたら、笑われそうだから言えない… でも、いつかは言えたらいいなーとは思う… そして、1周間があっという間に過ぎ、卒業のときがやってきた 私達は、筒の中に入ってる卒業証書を受け取り、卒業生のみで合唱したあとに、学校の外に出てみんなで写真を撮ったり、お世話になった先生たちにお別れの挨拶をしている、生徒たちがちらほらいる。 私は、全校の前で挨拶をした優斗のことを探してた。 よく見ると、いつも一緒にいる友達たちと話していた。 優斗のことを見ていると、急に目が合った。 それに気づいたのか、優斗はこっちに向かって歩いてくる 「どうかした?」 『えっ?』 「顔が固まってる」 『そ、そうかな?』 優斗がコクコクとうなずいてくる 『そ、そっかな…』 「あー、そう言えば、写真撮ろ」 『う、うん…』 「こっち来て」 そう言って私の手を引いて、中庭まで来た。 そして、優斗がポケットからスマホを出して、カメラを開いた 『あっ…!』 「何?」 『スマホ持ってるんだね…』 「持ってる」 そう言うと、スマホを見せてきた 「どうかした?」 『私も持ってるから…』 「あー、そゆことね、スマホ貸して」 『う、うん…』 そして、私は、かばんの中からスマホを取り出した それを、優斗に渡した そして、数分くらいたったころ、 「ん、できた」 と、私にスマホを渡してきた 『ありがと…』 連絡先の交換をまだしてなかったから、優斗にしてもらった 「ん、じゃあ写真撮ったら送っとく」 『う、うん…ありがと…』 そして、私達は写真を撮って、家に一緒に帰る事になった 優斗は、私の家を知らないけど、一緒に私の家で勉強することになった。 でも、勉強っていうか宿題だけど、宿題なんて中学に出す宿題だから、ほんのちょっとしかない。 だから、終わったら、ショッピングモールで一緒に買い物することになった。 そしてもう少しで、家につくという時に、優斗はピタリと足を止めた 『どうかした…?』 「いや、別に何も」 と、再び足を動かし始めた どうしたんだろう… なんか、あったのかな…? けど、優斗が何もなにもないって言うならないんだよね… 多分ね… そして、家についた 私が、家の鍵を開けると 「おじゃまします」 と、珍しく礼儀正しい優斗がいるのにビックリした。 私は、自分の部屋に案内した。 『どうぞ』 「ん」 『宿題するでしょ?』 「しなーい」 『えっ??』 「するの、宿題だったの?」 『そ、そうだよ』 「イヤだ」 『えっ?』 「ゲームない?」 『テレゲーならなるけど…』 「テレゲーって?」 えっ?テレゲー知らないのかい(笑) 『テレビゲームのことだよ…』 「あー、そゆこーと」 『じゃあ帰る?それくらいしかないよゲームは…』 「帰らなーい、穂乃華のこと見てるからいい」 『へっ?』 私は、その発言に驚いた 「それに、終わったら、ショッピングモール行くんでしょ?」 『う、うん…一緒に行ってくれるの?』 「当たり前」 『ありがと…』 「いよ、早くしてね…」 『宿題はいいよ…、今度やるから…今日はショッピングモール行こ』 「いいの?」 『いいよ』 「じゃあ、行こ」 『ちょっとまってて』 「何で?」 『着替えてくるから』 さすがにこの格好ではショッピングモールにはいけない なんか、いかにも、おめかししてます感、出したくないし… 「じゃあ外で待ってる」 『う、うん…』 私は、自分の部屋で着替えた そして、玄関で靴を履き外へ出た そうすると、 「遅い〜」 機嫌の悪そうな優斗がたっていた でも、 『ごめんね』 と言えば、 「いいよ」 と、言ってくれる いつも優しい優斗がいつまでそば日いてくれるかな…なんて考えてしまうときもあるけど、いつまでもそばにいてくれるよね… そして私達は、ショッピッグモールへと歩き出した。 そしてもう、中学校への入学まであと3日… もう休みが終わってしまうな…とか考えてしまう。 私は、部活に入る予定はない でも優斗はわからない 一緒に帰る約束はしてるけど、優斗はイケメンだから、すぐに部活の先輩につかまっちゃいそうだ… でも、大丈夫! そう思っていたのに… 入学式のあの出来事があるまでは… すがすがしい風たちと共に春休みは過ぎていった…
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