そして俺は日本社会の正規ルートから盛大にドロップアウトした

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ぐちゃっ 「ゲフッッ」 「あははは!きたねえ!」 学校の床に鼻血がぽたぽた………… 俺の、俺の鼻血 「おい、デブ!面積とりすぎなんだよ!地球に謝れ!面積とってすみませんって」 蹴り、蹴り、蹴り サッカーボールみたいに蹴られつづける俺のお腹 痛いよ、苦しいよ、助けて。 「こいつのハンカチ見ろよ!アニメの女キャラのイラストついてんの!キモーーーー!エグーーーー!おえーーー!」 俺のことを殴り、蹴りまくってるヤツ ものすごいイケメン 芸能事務所に所属して子役をやってるという 学校1のリア充で、教室内のヒエラルキーの頂点にいるヤツ 6の2、林田 純平 「おい、そろそろ先生くるぜ」 6人いる取り巻きの1人が林田を止める 「知らねえよ、いいじゃん、こんなキモデブ殺しても。先に殴りかかってきたって言えば良いし。絶対、先生、俺のこと信じるべ?」 「あひゃひゃひゃ。信じる、信じる。学校1のイケメンで金持ちの林田くんが言うなら何でもそのとおり」 「林田くん…………お願い、やめて」 止めに入ったのは幼なじみで家がお隣さんのユキナだった 「なんだよユキナ、こんなキモいヤツかまうなよ」 「…………お願い」 「ちっ」 林田はユキナに惚れてたみたいで、ユキナにだけは弱かった 俺も、ユキナのことがずっと好きだった
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