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ノートパソコンのディスプレイに表示された小説投稿サイトの画面を見つめながら
俺は怒りに震えていた。
『きみの小説にはリアリティーがまったく無いです。
もっと色んなプロ作家の作品を読んで勉強したらどうでしょう?』
最近、書きはじめたばかりのネット小説にそんなコメントがついているのを見つけたのだ
鼻血が出るくらいエキサイトした。
布団をひとまとめにした固まりを憎きレビュー相手に見たてて何度も殴る。途中から抱きついてピストン運動する。
ふう、もう少しで地球を破壊してしまうところだった。
邪眼が覚醒していたらセカイの終わりのはじまりだったぞ。
せっかくAmazonで『秒で1億稼ぐスーパー小説術』って本を注文して、
十年越しに書きはじめた処女小説なのに。
この心無いクソレビュアーは文壇を揺るがす超天才作家の誕生を台無しにしたのだ。
俺の天才性を認めない小説サイトをアンインストールして中華製の違法アダルト動画サイトに飛ぶ。
お気に入りのロリ系AV女優の動画を再生した
はぁはぁ、みかこタン。やべみかこタン。
君だけだよ、俺の偉大な才能に気づいてるのは。きっと会ったら性格良いんだろうね。俺のこと、認めてくれるんだろうね。
突然、スマホディスプレイの中の、中学生と見まがうような童顔のAV女優がこちらを向いた。
明らかに俺のことを見ていた。
「気持ち悪いんだよ、童貞クソニート」
え?
周囲が突然、真っ暗になっていた。
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