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デカルトは言った、『我思う、ゆえに我あり』。
この言葉を初めて知ったとき、私は意味を勘違いして覚えた。本来の意味は私が大学生だったときに講義で知ったのである。
けれども、そんなことはどうでも良かった。私にとってデカルト(もしくは哲学者ラッセル)の言葉は文字の表面にこそ価値があった。
私はデカルトの言葉を『自分の中にいるバケモノは私自身である』と解釈した。
そこから私は唯我独尊というバケモノを外に解放したのである。
それまでは自分の中にいるバケモノを否定続けて自らの心に傷をつけていた。
だから、私はデカルトの言葉に救われたのである。
たとえ、この『私の世界』が5分後に消滅しようとも今の私が幸福ならばそれは真実である。
学校で皆が迷惑そうに叫んでいるなか、私という唯我独尊のバケモノはずっと咆哮を続けていたのであった。
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