『私』の夢夢で候う③

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『私』の夢夢で候う③

 私は目が覚めた。外は明るい朝であった。  今まで夢を見ていたようだった。  まだ、私の心は晴れていない。  今日は…何曜日だったろうか?  夢の中で色んなことがあり過ぎて私は寝ぼけている。  とりあえず、私は仰向けのまま両手を前に突き出して筋肉を伸ばした。  そしたら、腕が長く伸びた。  どうやら、私は大人に戻れたらしい。  しかし、そのことで特に感動するわけでもなくて、だからなにといった感じで私はあくびをしながらリビングへと向かった。  まだリビングには誰もいなかった。  昔の我が家と比べるととても静かな朝だったが私は気にせず朝食の準備をすることにした。  作る量はでメニューは簡単にできるものを考えた。  カレンダーで確認したところ、今日は月曜日であることが分かった。  少し寝坊したので私は焦って支度に取り掛かった。  ちゃちゃと料理を作り終えてテーブルに並べたが、まだもうひとりの方は寝ているみたいであった。  仕方がないので起こしにその相手の寝室へと向かった。  その部屋はカーテンが閉まっていてまだ暗かった。  いきなり、眩しくするのは申し訳ないが私も時間が余っているわけではないので電気をつけた。  そしたら、起こす相手が毛布の中でうずくまっていた。  なので、電気で明るくしても起きる様子を見せなかった。  私は軽く舌打ちをした。  さっき感じた罪悪感が馬鹿みたいであった。  ―母ちゃん、起きてくれよ。私が仕事に遅刻しちまう  そう言ったが母は起きてくれなかった。  そもそも、母も働いているので困るのは私だけではないはずであった。
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