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フロントガラス越しの視界に目的地の公園が映し出された時、
「一姉ちょっとストップ!!」と、いつかが突然声を上げたので私は車を急停車させた。
「ね、ねぇ!あれって二~だよね!?」
いつかが指し示した方向に目を凝らす。
そこには・・・二三と思しき女性が見知らぬ男に首根っこを掴まれぐったりしている姿が。
そして、そのすぐ横には地面にうつ伏せで倒れている千樹先生らしき男性の姿が。
『ど、どういうこと!?』
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『ふ、二三さん……な、なんで……私が此処にいるって………』
「グァ!……ゴ、ゴメンなさい先生……あ、あたし………ゴホッ………ワ、ワザと記憶を………消された………フリを………ゴホッゴホッ………」
「おやおや、まだそんなに喋れる気力が残ってるとはな!まあいいだろう、役者も揃ったことだしな!」
『役者が揃った……だと!?』
「そうだとも。あれを見るといい!」
俺は足立教授の視線の先に目をやった。
『一花さん?それにいつかさんと哲雄君も!?な、なんで!?』
「……ゴ、ゴメン先生………あ、あたしがみんなを………」
「ククク……そろそろ茶番は終わりにしようではないか千樹くん」
この時の俺はまだ知らなかったんだ。
一つは、俺が哲雄君の記憶からいつかさんの存在を消した所為で、いつかさんが暴走してしまったわけではなく、全ては足立教授の仕業であった事と、もう一つは、足立教授の持つ【花言葉】の能力【極欺誑乱舞】に唯一対抗できる力が、いつかさんの持つ【花言葉】の能力【半邪壊滅】だという事。
そして、そのいつかさんがまさかあんな事になってしまう、だなんて・・・。
・・・続く
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