第21章 この仕事を始めた理由は?

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(車で行った方が早いわね!)そう思った私は直ぐに店を閉め一旦家に帰ることにした。 そして、年代物の私の愛車、サバンナ(RXー7)のドライバーシートに乗り込み、エンジンを始動させるとほぼスロットル(アクセル)全開状態で発進した・・・が、私の目の前にいつかが立ち塞がったのだ。 フルブレーキングをした私はドアガラスを下ろし、 『何やってんのいつかっ!早くそこ退()きなさいっ!!それにあなた達は勉強があるんじゃないの!?』と叫ぶ。 「()~の一大事なんでしょ!だったら私達も一緒に行くよ!」 『駄目っ!!』 「やだっ!!」 『……ったく!しょうがないわね!』 「やっぱそうでなくちゃ!」 観念した私はいつかと哲雄くんが私の車の後部座席に乗り込むのを指でステアリング(ハンドル)をコツコツ叩きながら待つ。 「もう!一姉の車狭すぎなんだよ!」 『文句言わないで早く乗るっ!!』 「は~い💦」 後部座席に乗り終えた二人を確認した私はクラッチを切り、直ぐ様ローにギヤを入れる。 そして、クラッチのミートポイントを肌で感じると瞬時に愛車を発進させた。
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