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「いや、あまり危ないことに首を突っ込ませてもなと思って」
「私じゃ、お役に立ててませんか?」
「そうじゃない。
立ちすぎだ。
おかげで目星がついたと言ったろう」
「……実は私もつけてみました。
報告するのだけが義務なので、私見は一切まじえずに報告してましたが」
すると、渡真利は、ふむ、という顔をする。
「お前のそういうところも悪くないんだが……」
そこで汐音は渡真利に言ってみた。
「じゃあ、当たってるか、同時に言ってみましょうか?」
「クイズか」
と渡真利が言ったとき、
「渡真利さーんっ」
という輝美たちの声が聞こえてきた。
振り返ると、輝美たちが居た。
「やだっ、あんた、なに先に渡真利さんに声かけてんのよっ。
日坂さんはどうしたのよっ」
と真琴が輝美に言っている。
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