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「あ、あの〜今日はもう遅いので風呂を舐めるのはまた今度って事で良いですかね?」
話を合わせるフリをしつつ帰ってもらう方向で話を進めたい。
「カギの事は心配しないでちゃんと掛けるから、くの一だからね」
妖怪設定もくの一設定も両方で行くんですね?
「あ、明日早いのでもう寝たいんですよ、ですからまた後日でってお願いしたいんですけど」
「大丈夫、キミは寝てていいから」
『寝れるか〜!』
「あ、そうか!そうだよね〜」
「な、何がそうかなんですか?」
アカナメと名乗る女の子はボディースーツのジッパーを下ろし、身を乗り出してきた、うおっ!?何という破壊力、たわわに実った果実が今にも溢れ落ちそうってのはこういう事か!
「お礼が欲しいって事だよね、ほれほれ、人間の男の子はこーゆーのが良いんだろ?」
何なんだこのこの女、確かに好きだが突然過ぎて逆に怖い「な、何でこんな事してるんですか?」胸を押し付けてくる女の子の肩を掴んで引き剥がそうとしたけど、何て力だ全然動かん。
「風呂を舐めさせる替わりにお礼が欲しいんじゃないの?」
本気でそんな事思ってんの?
「あれ?ひょっとして私が妖怪アカナメだって事信じてないの?」
そりゃそうだろ、いくら可愛くても刃物をチラつかせながらおかしな言動をしている女の子が言うことなんて信じる方がおかしい。
「…」
「仕方ないなぁ」
至近距離で口を開けた女の子の舌が…伸びた…。
「?!」
伸びた舌は俺の首をくるりと一周して、頬をペタペタと叩く「やっぱりキミ旨いねぇ」
「え?旨い?」
カクン!
全身の力が抜けて廊下で押し倒された…草食動物は目の前に突然肉食動物が現れると恐怖で体が動かないんだって…ホントそんな感じ、3度目の思考停止の後は涙が滲んで視界が歪む『妖怪って本物?旨いって言った?え?俺食われるの?』
「食うのか?俺を?」
「え?食べないよーアカナメは舐めるだけ、風呂あかとか汗とかをね」
舌が出てるのに器用にしゃべるなぁ、あ、妖怪だから平気なのか?
「汗を直接舐めるのは久しぶりだよ、喜べ、私の超舌技巧を味あわせてやる」
蛇の様にのたうつ舌がシャツの中に入ってくる…。
「え?」
「うひゃひゃひゃ…ちょっ、ちょっと待って、ちょちょちょ…くすぐっ、くすぐったい、わっ、そこは…」
舌だけでベルトも器用に外された。
「ちょっそこは、うひゃひゃ、ちょっ…あっ…」
天にも昇るような気持ち良さの中、俺の意識は遠のいていった…
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