Ⅰ
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しかしまぁ、いくらスラム街の狂犬と二つ名を持つ殺し屋の俺でも、まだ十八やそこらの子供を殺めるのは、後味のよいものではない。いくら金持ちのクソ餓鬼といえどもだ。しかしである。今回の報酬額は桁違いなのだ。 確かに嫌な仕事ではあるが、長年俺の念願であった裏社会から抜け出し、日の当たる表の世界で、人間らしく生きる暮らしを手に入れる希望を叶える為には願ってもないチャンスなのだ。
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