prologue

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弾けた。 僕らの目前には一面の蒼、碧、青――。 見上げれば入道雲が空いっぱいに広がり、 遠くには鳴き始めたばかりのクマゼミの声が聞こえる。 夏休みに入ったばかりの7月の終わりの日、 青色の体に色とりどりの渦巻き模様を着飾った水風船は、 僕とお兄さんの視線が向けられた空中で確かに、 ハジケタ――――――――――――――――。
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