13人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
開けた扉の先には、黒いスーツを着た細身の男が立っていた。
「伝えたいことって何だ？もしや宝くじが当たったという知らせか？」ダニエルは自信満々に聞いた。すると男は「宝くじ？何のことでしょう？私が参ったのは、貴方の寿命のことで少々話したいことがあったからです。」
と言った。その一言を聞いた瞬間ダニエルは消沈した。(最悪だ。こんなことならドアなんか開けるんじゃなかった。)と思い「新手の宗教の勧誘か？俺は神なんて信じてないんだ。残念だったな。帰ってくれ。」と言った。
すると男はいきなり笑い出した。「宗教の勧誘ではありませんよ。用を簡潔に申し上げますと、貴方は明日の午前0時丁度に死にます。」
「は？」と思わずダニエルは声を出してしまった。(なるほど。宗教ではなく詐欺だな)と思った瞬間にまた男が喋り出した。
「最初は信じられませんよね？ですがこれは宗教でも詐欺でもありませんよ。この映像を見れば信じていただけると思います。」そう言い、薄いノートパソコンを見せてきた。
最初のコメントを投稿しよう！