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「どうしたの芳野くーん、今日の封筒なんだけどー」
気配を感じて壁際からひょいっと主任が声をかける。芳野は未だかつて見たこともないような気迫のこもった顔をむけた。
「すみません、身内が危篤のため休みます!」
「えっ、大変」
驚く主任に一礼して芳野は走り抜けた。
こんなに早く走ったことはこれまでの生涯でないぐらいに。
挿絵裏話:https://estar.jp/novels/25306033/viewer?page=312
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