なんやかんやで春になり

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_______あの日。  大地の実家に訪れた芳野は、訪問時すでに夜更けだったため、そのままお泊りになった。  芳野は星をみながら野宿すると言い張ったが、母をはじめとする家族みんなの「泊まれ泊まれ」コールは止まず、根負けしたのだ。  そうと決まれば光浦家は全力で接待する。大地の父母・祖父母は『初めて我が家に子猫ちゃんがやってきた』かのごとく舞い上がり、浮足立った。  速攻で風呂が沸き、ままやで腹がはちきれんばかりの夕飯とビールまで飲まされた芳野は、歩き疲れと人疲れのダブルパンチでへべれけになったのである。 2d4434b2-875b-425a-b574-c8e5200d0a55
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