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私は心配でときどきブログの更新を眺めながら、コメントを送る勇気が持てないままでいました。
そしたらある日、
「私のふるまいは奇矯に見えるかもしれない。だけどそれを変だと決めつけたり揚げ足をとったり嗤わないでほしい。ただ静かに見過ごしてほしい」
と一言書きこんで、翌日にはもうそのブログは消されていました。
どう検索しても痕跡一つ見つけられない。
再会できた気分でいたのに一瞬でまた手が届かなくなってしまった。
わからないからと言って傷つかないわけじゃない。
なのに、何もしてあげられないままで。
芳野を書きながら、時折その子のことがよぎりました。
処世術と無縁な芳野は、おそらく世間一般からはかなりズレた感覚の持ち主だと思います。
ですがこの物語の中で世界は彼に好意的で、大地には一途に愛され、出会う人たちは暖かく見守ってくれる人ばかりです。
それはきっと、そうであって欲しいという私の気持ちが反映されてしまったからなのです。
今どうしているかわからないけど、私の友人の周りにも彼女を見守ってくれる優しい人がいてくれますように。幸せでいますように。
それがもはや接点を持つことが叶わない私の願いです。
……と真面目になったところでまだ続く!
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