きらきらろまん

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 緊張しつつ名乗った大地に比べ、タケルは実にスマートだった。  短く相槌を打つとすぐ説明が始まる。その表現は一切のためらいもなく直接的だった。 「いいか。××を×××して、××××が××したら××で××だ。そこからは××××が×になるから××を××にして、」 めくるめく世界に、聞いているだけでカーッと血圧が上がる。その説明は脳内で即時映像化され、芳野がエロを放出しながら煽るように大地を見つめていた。毛穴という毛穴から発情という名の汗が出てくる。 「××××から××××すれば××になる。そのあとは×××____」    うおおお!! そんなことまで……俺は俺は……!  芳野のアレをそんなん……  _________してえ!!  タケルはひととおりの手順と注意すべきポイントを生々しい言葉で伝えると、じゃあ頑張れ、と爽やかに言い、電話は切れた。  不思議なことに、授業中何を聞いても覚えていた試しのない大地だったが、タケルの指南は一言一句漏らさず記憶していた。煩悩の根強さを実感した大地だった。 「大丈夫か大地、すげえのぼせてるぞ」 「すごかったっス……」 「やっぱりすごいのかタケル……」 ゆでだこのように真っ赤になった後輩の姿が初々しすぎたのか、足をもつれさせながら帰った後ろ姿に不安を覚えたのか、勝谷は大地の恋を気にかけてくれるようになった。  かくして『どうだ?』『実は』という恋愛の進捗を勝谷に相談する構図が出来上がっていったのである。
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